Monday, January 5, 2009

気がつけば還暦

A-2 長年の友人Kさんに、年賀の電話をした。正月は3日から波乗りに行ったらしい。彼はたしか、50才を過ぎたばかりのはず。2年ほど前までLAに住んでいて、そこでやり始めたというから、ずいぶん遅咲きのサーファーである。最近お気に入りのロングボードを手に入れたらしく、極寒の海も平気なのだ。「寒くないか?」という質問をすると、「海に入ってしまえば、福岡はLAの海よりも楽だ」と言う。意外だったのだが、寒流のせいで LAでは7,8月を除けば、ほぼウェットスーツが必要らしい。寒さもなんのその、少しづつ波に乗れるようになる気分は悪いわけがない。そういえば、年末一緒に温泉へ行き、帰りに阿蘇の大観望に立ち寄った。素晴らしい眺望を観ながら「この景色をこれから何回くらい観れるのだろう」、などとついおセンチなことを言ってしまった。彼は「サーファーは、とても良い波に乗れた時、生きている間に一体何回くらいこれより良い波に出会えるのだろう、と考えるらしい」と言う意味のことを答えてくれた。「老いてますますさかん」とは行かないが、気がつけば還暦を迎える年になった。人であれモノであれ、新しい出会いを求める自分でありたいものだ。