Monday, January 19, 2009

好きだった女優さんはショートヘアが多い。

ジーン・セバーグ-1 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」をDVDで鑑賞。ノラ・ジョーンズは、まぎれもなく気の強そうなインド美人だった。映像は前半やたらスローモーションが多く、15年前ならいざ知らず今となってのウォン・カーウァイ節はいささかつらかったけれど、ナタリー・ポートマンが後半登場して救われた。万引き事件以後、元気がないウィノナ・ライダーの分も彼女にはがんばってもらわねば。思えば、ジーン・セバーグやミムジー・ファーマーなど、好きだった女優さんはショートヘアが多い。加えて、なぜか政治寄りの主張を持った人達でもある。ジーン・セバーグは70年代の過激な黒人運動組織「ブラックパンサー」と関係して謎の死をとげたし、ミムジー・ファーマーは左翼運動に傾倒し、アメリカを出てイタリアでB級映画のミューズになってしまった。「悲しみよこんにちわ」や「モア」で彼女たちが演じた壊れやすく痛々しい女性は、どこかしら実像を反映していたのかもしれない。そういえば、ユダヤ人であるナタリー・ポートマンは、イスラエルの「嘆きの壁」の前で恋人とキスを交わし、不謹慎だとヒンシュクを買ったらしい。痛々しくないところが、時代が変わったあかしなのだろうか。「ジーン・セバーグ・コンプリート」なるDVDを観てみたいものだ。