Monday, December 15, 2008

YABUさんの絵は家具との相性がとてもいい

Rimg0211 おとといはYABUさんの個展だった。会場の九州日仏学館に着いたのは8時半過ぎで、ちょうどライブ・ペインテイングが終わろうとする頃だった。途中で焼鳥屋に立ち寄ったのがいけなかった。駅のホームで電車を待っているとき、どこからか香ばしい焼き鳥の匂いがして、俄然その気になっていたところに、今はなき「焼き鳥権兵衛」の姉妹店を見つけたのだから仕方がない。ついフラフラと暖簾をくぐったのだが、思った通り、鳥皮が旨かった。おかげで遅刻してしまったのだけれど、肝心の絵のほうは、ゆったりとした空間にズラーリと並んでなかなか見応えがあった。今までの集大成とも思える作品に加え、新しい作風も感じられた。特に、モネの「睡蓮」をYABU風にしたような雰囲気の絵はよかった。なんでも、自分の家の裏に見える池を描いたらしい。でも、僕が一番惹かれたのはエドワード・ホッパーの『線路脇の家』のカヴァーだとYABUさんが認めた一枚だった。青い画面に白いグラフィティっぽい線が引かれていて、オリジナルとはかなり違っている。僕は勝手に「ペリアンの家具に似合いそうだな」などと思った。そういえば前から思っていたのだが、YABUさんの絵は家具との相性がとてもいい。ポスターを飾るのもいいけど、やはりオリジナルのタブローにはかなわない。それも、あまりトンガリ過ぎず、かといって平凡でもない作品が壁に掛かっているのは悪くないものだ。19日からは眼鏡屋「4AD」で年末恒例の「YABU DRAWING CALENDER」のエキシビジョンも始まる。一点もので手描きのカレンダーがお手頃価格で手にはいるとあって、こちらも見逃せない。