Friday, December 26, 2008

オリジナル・サヴァンナ・バンドの「サンシャワー」

Rimg0317 少し前、友人の結婚披露宴の2次会でDJをやった時にウケた曲が一曲あった。オリジナル・サヴァンナ・バンドの「サンシャワー」である。いろんなコンピに収録されたりカヴァーやサンプリング・ネタだったりするこの曲は、甘酸っぱいムードと子供達のコーラスが雨音のSEとあいまって、実にラブリーなのである。アルバムが発売された1976年当時、僕はバンドをやっていて、確か今野雄二さんからの口コミで知ったはずだ。アメリカの土臭い音に少々疲れ始めた頃に聞こえてきた、なんとも垢抜けたサウンドだった。ラテンと言っても、当時はやっていたサルサとは違ったビッグ・バンド・スタイルで、レイジーなリズム、小粋なブラスやストリングスをバックに唄うコリーデイがすこぶる魅力的だった。その後も、リーダーのオーガスト・ダーネルがプロデュースしたZEレーベルのヘンテコなレコードを、トーキング・ヘッズやB52'sなどと一緒に聞いて、まだ見ぬニューヨークのイメージを勝手に増幅させていたものだ。当時は多分ニューウェーブの文脈で聞いていたはずだが、改めて再発された紙ジャケ仕様のCDを聞くと、ミュージカル映画からの影響がうかがえる。もうじき、嫌いな正月がやってくる。そうだ、今回は今まで苦手だったミュージカル映画をたっぷりレンタルして大レイジーな寝正月を決めこんでみようか。
*正式名ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドのCDは、ただ今organにて販売中。店頭にて試聴できます。 ¥2520