Wednesday, September 24, 2008

「ダージリン急行」

ダージリン急行-1 「ダージリン急行」をDVDにて鑑賞する。インドが舞台なのにのっけからキンクスがかかるし、列車のコンパートメントのシーンは、なんだか「ハード・デイズ・ナイト」みたい。で、いかれた3人がインドにヒーリングを求める旅と来たから、こりゃやっぱりビートルズだ!と勝手に一人合点する。スラップスティックでナンセンスなギャグ満載なところも近し。いわば、「マジカル・ミステリー・ツアー」の成功ヴァージョンか。列車のセットや、マーク・ジェイコブスがデザインしたヴィトンの旅行カバンなど、細部へのこだわりが並ではない。監督のウェス・アンダーソン、てっきりイギリス人かと思いきや、テキサス大学哲学科出身。やはり、アメリカにはヘンテコな人がいる。ついでに、もう少し妄想をたくましくしてみると、ビートルズにしては、一人足りないことに気がつく。誰が不在なのかと考えてみる。おせっかいな長兄はポールだろう。ナイーブな次男はジョージで、やんちゃな三男はリンゴか。ということは、ジョンがいない。ここからは、ほとんど悪のりなのだが、突然死んでしまったオヤジさんがジョンで、残されてヒマラヤの修道院にいる母がヨーコというのはどうだろう。秋の夜長には、こんなターン・オンしたムーヴィーがピッタリだ。おかげでその夜はサイケな夢をタップリ見させてもらった。