Wednesday, September 10, 2008

オーダーの醍醐味

Rimg0132-2 展示会の合間をぬって、千駄木、谷中へ行った。漱石、鴎外など、文人の旧居跡なども訪れたいが、時間がない。なにせ、現場をエスケープしてきた身である。最近人気の界隈らしく、さぞ人が多いだろうと思って出かけたのだが、平日のせいか「へび道」と呼ばれる細い路地は人通りもまばら。急ぎ、お目当ての"Classico"へと向かう。店主である高橋さんとは昨日会場で会ったばかり。なんだか初対面とは思えないようなうち解け感に、ぜひ店に伺ってみたくなった。品揃えはオーガニックな素材のウェアを中心に、日々を楽しく暮らせそうな雑貨、そして陶器類がバランス良くディスプレーされている。BGMはライ・クーダー。やば、居心地が良い上に好きなものがあちらこちらに在る。特にデルフト、李朝、沖縄と揃った焼き物に触手が動きそうになる。ウチの奥さんは、瀬戸の「馬の目」皿に初めて出会い、その文様にクラクラしているようである。しかし、先を急ぐタビニンとしてここはとりあえず肌さわり抜群のTシャツにレジメンタルのリング・ベルト、奥さんはレインボーのサンダルと白磁のコップということで一件落着。再訪を期して、次なる目的地「nakamura」へ向かう。歩いて3分くらいで看板を発見、階段を駆け上がりドアを開け、早速サイズを測ってもらう。なにしろ、自分の靴をオーダー・メイドするのは初めて。もう、2人とも買う気満々なのだ。スリッポンが欲しかったのだが、かかとが浅くて脱げそうなのであきらめ、普通の紐靴に決める。素材は黒ヌバックのオイル仕上げ。ソールもヒールも低いが、ゲンズブールが履いていたレペットよりも実用的で歩きやすそうだ。つま先がアッパーに当たる旨を伝えると、その部分の革を伸ばすように指示しますとのこと。オーダーの醍醐味だ。届くのは来年の1月。それも醍醐味か。