Friday, November 5, 2010

RONSONの使い捨てライター

Img 2546 旅がいいののは、一日があっという間に終わることだ。朝早く起きて、仕事らしきことをイソイソとこなしてしまうと、もう夕ご飯の時間になっている。だから、日本にいる時よりタバコの本数は少なくなる。でも、吸わないわけではない。ホテルの部屋は禁煙なので、窓を開けて吸う。急いで吸うので余り美味しくはない。しかし吸う。そんな時、日本から持ってきたはずのライターが見つからないことがある。多分、毎回ある。したがって、ライターを買う。スーパーか、タバコ屋で。たいしたものはないが、ヨーロッパだと少し期待もする。最近日本では少なくなったビックはもちろん、クリケットなんていう愛らしいデザインのものがあったりするからだ。今回は、ちょっと珍しいライターに出会った。RONSONという名で、僕もタバコを吸い始めのころ"COMET"というモデルを使っていた覚えがあって、なんだか懐かしく、うれしくなった。三本パックで、色の組み合わせが5種類ほどあった。紫を除いて、グレイとネイビーが混ざっているヤツを2パック買った。外に出て、さっそく取り出して付けてみようとすると、点火スイッチの縁に赤いポッチがあった。ストッパーらしく、いったん内側に押し込んでからでないと点火しない仕組みになっている。使い捨てライターにしては、たいしたものだが、必然性はあるのだろうか。そういえば、リヨンの旧市街をウロウロしていた時、若い女性が火を貸してくれというから差し出しすと、案の定、点火できずに困ってしまった。恋人らしき男のアドバイスで無事着火できたので、僕が口を出す手間は省けたのだけれど。見ると、その男も指にタバコをはさんでいる。返してもらったライターを再度差し出すと、いらないと手振りして、彼女のタバコから直接火をもらうではないか。たくもう、いい光景だった。