Friday, July 11, 2008

桜島を目の前にしたロケーションで土足スタイル

鹿児島では、見るもの、聞くもの、食べるもの、なんだかすべて新鮮だった。同じ九州といっても、やっぱり違う。微妙なユルさがある。たとえば、DWELLが位置している港付近の風景がなんだか違っていた。DWELL自体も、古い石造りの倉庫を利用したものなのだが、周辺の建物も古いというか、朽ち果てかけた建物や廃ビルが多い。「モスバーガー」の看板が掛かってるけど、よく見ると窓ガラスが割れている空きビルだったりする。かと思えば、どう見ても機能してない長屋のようなバス・ステイションなのに、裏で運転手さんが美味しそうにタバコを吹かしていたりする。スラムっぽいと言ったら言い過ぎかもしれないが、アメリカのオレゴン州かなんかの風景のようでもある(行ったことはないけれど、昨夜DVDで見たガス・ヴァン・サントの映画の影響か)。不景気のせいで、新しいビルに建て替えることが出来ないのだろう。ふらふら歩いていると、目の前に4階建てのビルが現れた。3棟続きの団地である。直線だけで構成されたシンプルな構造は、マンションなどと呼ばれる以前の
モダニズムそのものだ。時間の問題で、壊されてしまうのだろう。Aging Process真っ最中という感じで、いい味がでているのに、もったいない。ENOUGHでリノヴェーションしたい!福岡から高速で3時間。雄大な桜島を目の前にしたロケーションで土足スタイル。いいと思うんだけど。Rimg0132