Wednesday, July 24, 2013

フリマで見つけるアートピース。


   去年の冬にフィンランドを訪れた際、友人から紹介された「common」へ行ってみました。ヘルシンキで一番好きな地域FIVE CORNERSにある小さな店には、新旧を問わず日本の優れたアイテムが並んでいます。長崎出身の店主、中村さんは東京のBEAMSに勤務していて、北欧や民芸が好きになり、ついには奥さんと一緒にフィンランドへ移住したとのこと(スゴイ決断力がうらやましい)。そんな中村さんと話をするうちに、フィンランドの魅力のごく一部しか知らない自分に気がつきました。そして、教えてもらった、田舎で開かれるフリーマーケットに、ぜひ行ってみたいと思ったわけです。  
 それはヘルシンキから車で1時間、Fiskarsという小さな村で開催されていました。僕も愛用していて、最早これ以外は使えないと思っているほど切れ味がよいハサミを生み出す、創業なんと1649年という製鉄の工場跡地を利用した、夏限定のフリマなのです。出店しているのは、ヘルシンキにある店をはじめ色々です が、どれもそれなりにクォリティが高いことに驚きました。アメリカやフランスなどに比べると、いわゆるジャンク系のものが少なく、おかげで目の酷使が少な くて済みます。その代わりに、欲しいものがありすぎ。特にガラス製品には要注意。美術館に置いてあるものが普通に並んでいます。といってもガラスの事です から古い薬瓶やコップ、花瓶など実用品が多い。でも、そんな日常使うものが良い形をしているって、サイコーだと思いませんか? もちろん(プロなら誰でも知っていそうな)かなりレアなアート作品にも出会えます。そんな時は「ヤッタ!」と内心で叫ぶのですが、その後の値段交渉が待っ ています。まあ、そんな過程を経てorganにたどり着いた品々、良かったらジックリと観てやってください。   
会期:2013.7.25(木)〜8.11(日)