Tuesday, August 11, 2009

白紙投票

Rimg0383 衆議院選挙の公示日は18日。選挙カーの騒音が、また始まるかと思うと、すっかりブルーになってしまう。我が家は駅前なので、広場でのアピールも強烈。昔と違い、格段に性能の良くなったPAからひたすら連呼される候補者の名前が、すさまじい切れ味でビルのコンクリートを突き抜けて店内を駆けめぐる。この音圧はヘヴィメタ以上だ。今どき、こんな迷惑な選挙システムを続けている先進国も珍しい。こんなナイーブなことを平気でやってる候補者には、とうてい投票する気にはなれない。1950年に制定された公職選挙法という恐ろしく古い形式にメスを入れる公約をする人がいたら、すぐ応援するのだが・・・。オバマ氏はインターネットを使って支持者や選挙資金を増やした。日本もWEBを使って公約を明らかにするシステムが検討され始めたらしいが、さて実現するのやら。当然、今回は間に合わない。棄権をするのは癪だが、誰に投票するかの判断材料が少ない。ここは、白紙投票するしかないだろう。もちろん、民主主義の権利を放棄するのはもったいない。ボイコットという態度くらいは表しておきたいものだ。それにしても、わざわざ投票所に出かけたものの、「投票したい候補者がいない」というのは実に情けない。「政権交代」は確かに魅力的なタームだけれど、消費税を上げないというのは、もはやどう見ても現実的ではなく、ポピュリズムにおもねったマニフェストにしか思えないところに民主党の弱みが見えてしまう。