Thursday, April 1, 2010

念願かなう。

Rimg0192 大阪へ行ってきた。久しぶりだったこともあって、とても面白かった。信頼している友人達オススメのショップを訪れ、オーナーやスタッフと話をし、様々な刺激を受けることがとても大事なことだと、今さらながら思った。商品構成はもちろん、ディスプレイ、接客(というか、応対)、なによりもその店ならではの「視点」みたいなことなのか。ひとつひとつを挙げるときりがないのだけれど、たとえばgrafで見た岡田直人の陶器。以前から「一二三(ひふみ)」という、直火OKな調理鉢が好きでorganでも取り扱ってきたのだが、今回初めてテーブルウェアをまとめて見ることができた。ヨーロッパ陶器の影響下にあっても、どこか日本、もしくはアジア的な気分が感じられ、とても惹かれた。やはり、白い釉薬というのは奥が深い。白といっても、作家によってその白は自分だけの色なのだ。もうひとつ、やはり陶器作家なのだが、こちらはおもにオブジェ、それも鳥が素晴らしい。以前grafの壁一面を飾っていた鳥たちに魅了され、いつかorganでもぜひ取り扱いたいと片思いしていたRIE ITOの作品だ。北欧陶器に対するバランスの取れた姿勢が感じられ、そのうえに彼女が抽出した造形センス(それもやはりアジアの美意識といっていいような気がする)が加わっているのだからタマラナイ。また、陶器のボタンやブローチなどのアイテムにも確かな手の跡が残っていて、女性ならずともつい触手が伸びてしまいそう。念願だっただけに、取り扱いが始まりとても嬉しい。ただし、ひとつずつ手仕事ならではの作品だけに、店に来て手にとっていただければ、と思っている。