Saturday, May 16, 2009

ジョルジョ・モランディ

Rimg0094-2 ジョルジョ・モランディというイタリアの画家がいる。生涯、ひたすら壺や花瓶ばかりを描いた人である。しばらく前にどこかで作品の写真を見て、一目で好きになった。フィレンツェに行くと決めたとき、一瞬だがモランディのことが頭をよぎった。彼の作品がどこかで直に見れたらいいな、と思った。でも、旅行中にはすっかり忘れていた。なにせ、ファースト・ネームさえ覚えていなかったくらいだったから、当然かもしれない。モランディと言えば、60年代、映画「太陽の下の18才」で「サンライト・ツイスト」を唄ったジャンニ・モランディが浮かんでしまう。小学生にとっては鮮烈な唄だったから、今でも刷り込まれているのだろう。無理やり、ジョルジョ・アルマーニに結びつけて覚えようともしたが、彼の服が好きでないからダメだった。ようやくジョルジオをインプット出来たのは、最近気に入っているジョルジョ・トゥーマのおかげといっていい。ちょっとクリス・モンテスを思わせるソフトロックは「何処がイタリア?」と耳を疑うが、なにせ心地良いから僕の古びたメモリーにも追加できたわけだ。話がすっかり逸れてしまったが、イタリアから戻り、古本屋で芸術新潮のモランディ特集を買い、出身地がボローニャだと知った。そこには、彼のアトリエをそっくり再現したミュージアムもあるという。ボローニャといえばフィレンツェからさほど遠くはないはずだ。「次回はぜひ」とも思うのだが、秋には初のスペインがひかえているし、さていつになるやら。