Saturday, May 9, 2009

着地点

Rimg0119 almost ENOUGH展が終了した。13日間3会場で10のプログラムを組むという欲張りな試みが何とかやり通せたことは、ちょっとミラクルだったように思う。それもこれも、巻き込んでしまったたくさんの方達の協力があったからこそ。ENOUGH,grafのみなさん、李さん、藪さん、津田さん、泉さん、牛島さん、永田さん、お疲れ様でした。お互いに旧知の仲であれ初対面であれ、今回テーマにした「デザインを通したコール&レスポンス」が、いろんな場で自然発生したようでなんだか嬉しかった。ワークショップやトーク・セッションに来ていただいた方々にも、傍観者ではなく、参加している気分が感じられた。そんな中”ドット・エフ”田北さんの「失われつつあるコミュニティに代わって、より自発的に参加するアソシエーションという考え方」という発言に同感した。そのためには、みずから取捨選択できる力を養うことこそ必要なのでは、と痛感。経済のためだったり、機能を成立させるためのソリューションとしてのデザインを否定は出来ない。しかし、青臭いと言われようが、着地点を想定しないデザインがあってもいい。デザインとは考えるということの言い換えだとすれば、それは作り手のデザイナーだけではなく、まずもってユーザー自身の問題のような気がする。だから、対話し続けることが大切なのだろう。