Tuesday, August 25, 2009

Uncle Ho

Rimg0142-1 空港からホテルまでの車中、短い時間だったけど、現地のグンさんにヴェトナムについて少し質問をしてみた。彼が生まれたのはヴェトナム戦争が終わった2年後。当時、もうサイゴンは独立運動の象徴である「ホーおじさん」の名前をとってホーチミンに変わっていた。でも、今でも郊外から町へ向かうときには、つい「サイゴンへ行く」と言ってしまうらしい。突然、町の名前が英雄(といわれる人)の名前に変わるってのは、一体どんな気分なのだろう。現在、中国とは仲が悪いらしく、また、枯れ葉剤などの問題もあってアメリカ人を嫌っている人が多いとも言っていた。ちょっと意外だったのは、100年近く統治したフランスについては、「いろいろなことを学んだ」から、と好意的。たしかに、デュラスの映画やペリアンの自伝など、フランス人の目を経由してヴェトナムを見る時ですら、なんだか少しだけ救われる気がする。もちろん、ヴェトナム戦争以前は、独立を目指し、フランスとも激しい戦いを繰り広げたのだから、そんなにシンプルな構図ではないのだろうが。でも、バゲットが美味しかったり、町のそこかしこの壁に残るフランスっぽいフォントや色彩を目にすると、なんだか不思議な気分になってしまう。そういえば、フランス人とヴェトナム人は、どちらもプライドが高そうでもある。ところで、短期間だけど、フランスと共同統治した日本は、ヴェトナムに何を残したのだろう。グンさんに聞き逃した質問だ。