デビッド・グリスマン / ホット・ドーグ
マンドリンといえばカントリーやブルーグラスなどでもおなじみの楽器。そんな固定観念を変えてしまった男がデビッド・グリスマン。数々のレコーディングに参加、次第にジャズやジャンゴ・ラインハルトなどに傾倒、即興演奏に適していたマンドリンに新たな魅力を加えた。
1979年に発売されたこのアルバムは、遂にビルボード誌ジャズ・チャートで堂々1位に輝くという快挙を成し遂げた。名手ステファン・グラッペリのバイオリンを始め、ギターやウッドベースといったアコースティックな楽器が醸し出す軽快なアンサンブルはハッピーそのもの。ジャンルはもちろん、時代を超えても聴き継がれる名盤である。
(西日本新聞 7月26日朝刊)