Saturday, June 20, 2009

ブリンズレー・シュワルツ

Rimg0150 S君からニック・ロウの焼き付けCDをいただいた。なんでも6年振りの新譜らしい。ニック・ロウといえば、スティッフ・レーベルを立ち上げ、エルビス・コステロをデビューさせたことでも知られているけど、僕にとってはやはりブリンズレー・シュワルツのベーシスト&フロントマンということが大きい。70年代イギリスのパブ・ロック・バンドなんて紹介されることが多いのだが、当時のアメリカの新しい音楽に敏感反応したところがなんだか他人事とは思えなかった。1st、2ndまではちょっとCSN&Yを思わせるフォーキー・サウンドで、3枚目の「シルヴァー・ピストル」になると様子が変わり、ザ・バンドっぽいカントリー・ロックになった。まあ当時、ザ・バンド出現の衝撃はとても大きくて、色んなひとが影響を受けたのだが、ブリンズレーの演奏は本家より軽快で、なんだか親近感が感じられた。おなじザ・バンドにあこがれる身として、大いに励みになったことを覚えている。アルバムを6枚くらい出し、結局大きな成功は得られなかったが、今でも忘れがたい愛すべきバンドのひとつである。あわててレコードを引っ張り出し、ついでにYou Tubeにアクセス。おかげで初めて動くブリンズレー・シュワルツを見ることができた。思ったよりもブリット・ポップっぽくて格好良かった。肝心のニック・ロウの新譜だが、ジョニー・キャッシュの男っぽさと、ウイリー・ネルソンの人なつっこさが同居したようなアルバムで、これ又本家には出せない良い味が出ている。