Sunday, September 27, 2009
カナダに興味がある。
Saturday, September 19, 2009
「音のある休日」#8
1890年代にエリック・サティが提唱した「家具の音楽」は、常識を覆す革命だった。なんと、史上初の「無視することもできる音楽」が登場したのである。といっても、ここに紹介するドイツ出身、ハウシュカの存在は無視できそうにないのだけれど・・・。
日々量産される音の洪水の中、 「押しつけがましさがなく、(家具の様に)そこにあるだけの音楽」は、その後「環境音楽」とも呼ばれことになる。ポロン、ポロンと繰り返される印象的なピアノのフレーズは、短かかった夏の終わりによく似合う。そんな、知的で実験的なハウシュカのライブにもうすぐ福岡で出会える。単なる「癒し」を超えた濃密な時間を期待している。この最新アルバムを聴いて、しっかり予習しておこう。
(西日本新聞 9 月 20 日朝刊)
Saturday, September 12, 2009
Au Revoir Simone
Thursday, September 10, 2009
空手黒帯有段者Yohji
随分前、FM番組のために山本耀司へインタヴューしたことがあった。鈴木慶一プロデュースでアルバムを出し、福岡にライブのためにやって来たときだった。幸運にも、行きつけのバーのカウンターに腰掛けて、いろいろな話を伺う機会を得た。彼がデザインした服も好きだったけど、たまたま立ち読みした雑誌での発言がすこぶる刺激的だったし、なによりその2、3年前に見たヴィム・ヴェンダース監督映画「都市とモードのビデオノート」での立ち居振る舞いにノックアウトされた身なればこそ、極度に緊張していた。
開口一番、当たり障りのない質問をするしかなかった。「福岡へはよくいらっしゃるのですか?」と。彼の答えは意外なものだった。「別れた女房が北九州出身なので、以前、小倉へはよく来てたんですが、福岡は滅多に来ないです」。なんというのか、初対面の挨拶にしてはフランク過ぎる。いや、ラディカルでさえある。でも、おかげで随分緊張が解けた気もした。それからかれこれ1時間ほど、服や音楽の話をした。柔らかだが核心を突いた話しぶりに聞き惚れてしまい、何を喋ったのかよく覚えていない。でも、彼がいった言葉のいくつかは鮮明に記憶している。「ナチスに追われる東欧の難民が着ていた服に嫉妬する」や、「アイデンティティなんか、いらない」などなど、「デラシネ」っぽいプレゼンスだ。リアルだったのは、「一番嫌いなのは、洋服に『お』を付けること」といっていたこと。確かに、「お洋服」とは笑止である。さて、空手黒帯有段者Yohji、これから何処へ行く。
Tuesday, September 8, 2009
USネービーのセーラーズ・ハット
Sunday, September 6, 2009
「音のある休日」#7
久しぶりに「シンガー・ソングライター」という言葉が浮かんだ。アコースティックとエレクトロニクスが気持ちよく調和したサウンドと、イギリスならではの愛すべきメロディー。なんだか名前「ユイル」が「ユルイ」に思えてしまうほど優しい歌声に、思わず耳をそばだてた。
インターネットの動画サイトを検索すると、観客を前にして生ギターを背中にしょって、いくつものコンピューター機材を操る彼の姿を見ることができる。社会的で内省的だった1960年代とは違い、ハイブリッドでしなやかなスタイルである。今のところ、輸入盤でしか聞けないのだが、ウェブ・ショップなどでは比較的容易に購入が可能だ。マイナーな音楽を楽しめる環境が嬉しい。
(西日本新聞9月6日朝刊)
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