Saturday, December 26, 2009

「音のある休日」#14

Olafur 1(2) オーラブル・アルナルズ / ファウンド・ソングス 
 レコード屋で「ポスト・クラシック」と銘打ったCDを見かけた。試聴するとピアノとヴァイオリン、そしてチェロがとても心地いい。迷うことなく即買いしてしまった。
 「クラシックの次」といったカテゴリーなのだろうか、確かにポップス好きの人にも充分アピールしそうな明快さがある。ピアニストであるオーラヴル・アルナルズはアイスランド出身。余分なものをそぎ落とした静謐な音に、北大西洋の澄み切った空気を感じることが出来る。
 そろそろ師走。何かと気ぜわしいこんな時だからこそ、あえて椅子に座り、ゆったりと音楽に身をゆだねる時間が欲しい。無理な相談だろうか?
(西日本新聞 12 月 13 日朝刊)