Thursday, October 8, 2009

「音のある休日」#9

グレゴリー・アンド・ザ・ホーク / イン・ユア・ドリームス
 
Gregory 1 「タフでいることにはもうヘトヘトなの・・・」。訥々(とつとつ)とした生ギターをバックに、舌っ足らずのチャーミングな声が耳元でささやく。歌っているのはニューヨーク出身の女性シンガー&ソングライター、メレデス・ゴドルー。まるでアメリカのインディペンデント映画の主人公のように、リアルだ。
 小さなコーヒーハウスで歌っていた彼女がユニット名義の自主製作でCDデビューしたのは、4年ほど前。その中の1曲が”MySpace"と呼ばれるインターネットのコミュニティ・サイトで公開され話題を呼んだ。その後、草の根のように静かな展開を広げ、日本でもCDが発売されることになる。変革の中、ささやかな日常を歌う姿に、今のアメリカが透けて見えるようだ。(西日本新聞 10 月 4 日朝刊)