今回のハワイ島(オアフも若干)の旅を振り返っててみよう。
まずは、食べ物。タロイモをすりつぶしてペースト状にした昔のハワイの主食とされる「ポイ」。通は、2日くらい寝かし、少し酸っぱくなったポイと、タロイモの葉っぱをくるんで蒸し焼きにした豚と魚「ラウラウ」を一緒に口に入れるとのこと。そのやさしい塩味は、ポリネシア、インドネシア、はたまた日本の田舎のお祖母ちゃんの味に通じるものだ。食のアメリカ化で、一時は忘れられていたが、最近はローカル料理として人気復活。元来、牛は食べなかったこともあって、豚や魚が旨い。オアフにあるHelena's Hawaian Foodsは19:30には閉まってしまうが、並び覚悟で(予約不可)、駆けつけるだけの価値がある食堂だ。
買い付け的には、ハワイ島のひなびた町や国道沿いに、アンティック屋が点在しているのがウレシイ。たとえばホノカアにあるHonokaa Trading
Antiques。おなじみTIKIや、古いガラス瓶をはじめ、ガジェットからスーベニア、メインランドのものまで、もちろん玉石混交。ボクは、最近すっかり少なくなったニイハウ・シェル
のブレスレットや、ハワイ固有の木「コア」のウッドボウル、それにオキュパイド・ジャパンの陶器の人形などを買ったが、店主のおばさまはなかなか手強い。でも、憎めない。そういえば、ハワイは沖縄と並ぶ米軍基地の島でもある。だから、サープラスものも多い。年代物のベーカーパンツやセイラーハットなんかが、ひっそり眠っているからあなどれない。
そして観光。まずは、やはりボルケーノ群に圧倒されたい。今も活発な活動を続けるキラウエア火山。そこから車で一気に海へ向かって下ると、溶岩流が海に到達して、道路に巨大なウンコとなって固まった異様な光景が待っている。Road Closedだ。そのほか、ワイピオ渓谷の神秘的な光景、オアフではダイヤモンドヘッド初登頂と、地球を相手に汗だくになってみるのもいい。そうそう、タブーを破ったり、戦いが苦手な人を保護したという、古代ハワイの不思議な神殿があった聖地プウホヌア・オ・ホナウナウの静けさも良かった。とにかくハワイ島には、自然世界そのものがゴロゴロしていて、そのことだけでも飽きることがない。