Thursday, July 9, 2009

パーカー・ポージー

パーカー・ポージーの魅力 映画は冒頭が楽しみ。タイトルバックが始まった瞬間に勝負は決まってしまう。遅ればせながらDVDにて観た「ブロークン・イングリッシュ」は、出だしから大勝ちだった。鏡を前に、パーティーのために服を選ぶ仕草はウインゲイト・ペインの写真集「ミラー・オブ・ヴィーナス」から抜け出したかのよう。30代半ばの女性主人公はさわやかにメランコリックで、おまけにユーモラス。それなりのアヴァンチュールはあるものの、気がつけばいつも一人。本当の愛は、そう簡単には手に入らない。誰しも経験がある「konkatsu」のむなしさを誰よりも知っているのだ。監督のゾエ・カサベテスはジョン・カサベテスとジーナ・ローランズとの間に生まれた娘。両親の映画作りをじかに見て育ったわけで、回りの期待も大きかったでしょう。で、結果はOK。なにより女優の魅力が存分に引き出せていたと思う。着てた服も良かったし、音楽も悪くない、おまけにパリでゲンズブールの落書きだらけの家を訪ねるなんて小ネタも忘れないなど、痒いところに手が届きすぎだ。女優の名前はパーカー・ポージー。本名なのだろうか?ファニーだ。