Wednesday, December 5, 2007

ウィグワムの靴下

「丈夫で長持ち」、といっても渥美清のことではない。米国ウィスコンシン州で、20世紀初頭から作り続けられている丈夫な靴下のことである。 
 僕は蒸れ足だから、夏は水虫にならないように注意を払っている。でも、過保護になってしまう冬のほうがあぶない。分厚いウールなどを穿いて、多湿で暖房が効いた部屋などは禁物である。やはり靴下は、適度な通気性がある綿100%が望ましい。
 しかし、高い安いにかかわらず、半年もしないうちに破れたり、そうでなくてもダラーンと伸びてしまうものも多い。その点、"Wigwam"のコットン靴下はすこぶる長持ちする。というか、しすぎるのだ。僕が持っているもので古いものは、10年くらい経っている。さすがにかかとあたりの生地はすっかり薄くなっている。しかし、決して破れたりはしないのである。ときおり、友人の家に上がった時など、かかとが薄寒くてひとり赤面しそうになるのだが、捨てるのは忍びない。したがって、僕のウィグワムはうずたかく重なり合っていて、かかとが薄くないやつを捜すのに一苦労する。
 そんなわけで、そろそろ買い換え時期と思い探すのだが、いざとなると見あたらない。たまにあっても、10%ほどポリエステルが混ざっている。試しに使ったが、気のせいかやはりムシムシするので、ほどなく穿かなくなってしまう。そういえば、前回買ったのが4,5年前。その時も福岡で探したが見あたらず、東京に行ったついでにスポーツ店でようやく100%コットンを見つけた記憶がある。そして、9月のアメリカ西海岸買付ツアーで無事入手(*1)。これで、少なくとも5年間は靴下の心配はせずに済みそうだ。
 
 ところで、ウィグワムという名前の由来が気になってグーグルしてみると、いくつかのことに行き当たった。まずは、「アメリカ先住民族が使用していたドーム型のテント式住居」とある。そして、「ウィグワムを建てるのは一族の女性たちの大切な仕事とされた」ともある。なるほど、と思う。次に「ウィグワム作戦(Operation Wigwam)とは、1955年にアメリカ合衆国が行った核実験のこと」、とありギョッとする。そして、「派手な外見とパフォーマンスで魅了するノルウェーのグラムロックバンドウィグワム!! ノルウェーでは知らない人はいない」と来る。なるほど、ウィグワムにまつわる話題は意外に広範囲なのだ。で、僕が一番興味を持ったのは「アリゾナ州の東部、Holbrook(ホルブロック)に存在する”ウィグワム・モーテル”」。写真を見ると、ネイティブ・アメリカンのティピーを模した客室を備えたユニークなモーテルである。いつか、靴下を穿いて泊まってみたいものだ。
Wig002-1









(*1) ”MASTER"と冠された100%コットン、スポーツ仕様。リブも厚めで、全体にちょうど良いクッション性があって、なかなか快適。サイズ8-10、メイド・イン・USA。一足1260円にてorganで販売。