プラハの地下鉄はフューチャリステイックだ。かなりの深さにあるようで、エスカレーターがやたらに長く、急角度で一気に異界まで連れて行かれそうでマジ怖い。スピードだって日本のに比べるとかなり高速だ。エイヤッっと飛び乗り、手すりにつかまり、着地点ではすばやく飛び降りることが肝要なのだ。で、地底に到達したら、目の前にまるでスタンリー・キューブリックの映画のような世界が待っているから驚いた。
チェコは、ソ連が進めた東欧諸国の共産主義化の影響下、「プラハの春」などで民主化への運動も盛んだったわけで、中庸的な社会主義を目指した国だったのだろう。このSF的な地下鉄の光景には、そんな社会主義のインフラ整備力を見せつけられる。まあ今となっては共産主義の夢の果て、という感が無きにしもあらずだけれど。
チェコは、ソ連が進めた東欧諸国の共産主義化の影響下、「
話は変わるけど、博多駅の陥没事故の復旧は素早かった。メディアは「素晴らしい日本の技術力」などと自賛するが、けが人が出なかったのはとてもラッキーだったわけで、事故原因の検証はキチンとなされるのかな。「日本一住みやすい街FUKUOKAのさらなる発展」などと、経済発展を優先するのではなく、社会資本としてのインフラには市民も参加するシステムが必要ではないだろうか。
もうひとつチェコの社会主義の名残といえば大衆食堂だ。観光地なのに格安、ただしセルフサービス。豚のシチューやカツレツ、ソーセージにザワークラウトなどの他に、よくわからない地味な料理がイッパイ並んでいる。いわば学食のように、おばさんに「コレ」と指差しで注文するから楽である。味の方は、まずくはないけど、といったところ。ここは、大賑わいの大聖堂のすぐ近くの路地にあるのだが、観光客よりもっぱら地元のひとで賑わっている。なかには、修学旅行生らしき一団が並んでいたりもする。多分、「昔はこんな食堂ばかりだったのです」という社会科の見学なのかもしれない。実際、観光客向けの「共産主義ツアー」をプラハに限らず、旧共産圏だった都市でけっこう見かける。”レーニンが隠れていた部屋”なんて、見てみたいと思わないでもないけど。
もうひとつチェコの社会主義の名残といえば大衆食堂だ。