Wednesday, November 5, 2008
Kate Spadeのディスプレイ
今現在、日本時間11月5日午前8時過ぎである。あと2,3時間もすればアメリカの新しい大統領が選出されているはず。事前の予想ではバラク・オバマ氏が優勢だといわれ続けているし、実際、今回のアメリカ滞在中、ニューメキシコの片田舎でさえも、あちこちでオバマ支持のステッカーを見かけたものだ。しかし、ふたを開けるまではわからないのが選挙だ。それにしても、変革を求める声は、企業の宣伝にまで及んでいることに驚いた。サンフランシスコのユニオンスクェアにあるKate Spadeの店の前を歩いていて、巨大な選挙用のバッジを模したウインドウ・ディスプレイに出会った。”take a chance","BREATHE FRESH AIR"など比較的穏健な言葉から、”FREEDOM TO USA"、”ASK questions"とあり、果ては"break the rules"ときた。ついさっき見たGAPのショウウインドウにも同じようなバッジのディスプレイがあったが、そちらは単に”VOTE!"と、投票への参加を呼びかけた穏健なものだったが、こちらは違う。明らかにオバマ候補への支持を訴えているのだ。以前、ニューヨークのJack Spadeを初めて訪れた際、そのパーソナルな店内ディスプレイ振りに唸ってしまったことがある僕は、この時も思わず拍手を送りたくなり、調子に乗って店内にはいってしまい、思わず旅行用の小型ボストンバッグを買ってしまった。日本の場合、そんな宣伝方法を採る 企業は見あたらない。広い意味での個人的な政治意識を、商品を買う際の選択肢に反映させることは、リアル感があっておもしろいことだと思う。成熟した資本主義を目指す日本にも、そろそろそんな企業が現れてもいい。もちろん、その前に僕ら個人が、もっと政治に関心を持つことが前提にはなるだろうけれど。